就活とESで成功する!PREP法の完全ガイド

「PREP法」

この手法を使うことで、ESの書き手の意図を採用担当者が理解しやすく、説得力のあるコミュニケーションを実現し、ESの通過率を高めることができます。

本記事ではPREP法という説得力のあるESの構文を紹介します。

PREP法とは何か?

PREP法は、コミュニケーションを明確で有効にするための一連の手法で、その名前はPoint(主張)、Reason(理由)、Example(例)、Point(再確認)の各要素の頭文字から名付けられました。この手法を適用することにより、個々が自身の意見や主張を明確に伝えることができます。これは、自分が何を主張しているのか(Point)、それがなぜ重要なのか(Reason)、具体的にどのような状況でそれが当てはまるのか(Example)を述べ、最後にその主張を再確認する(Point)というステップを通じて実現されます。

このPREP法の有効性は、人間の認知と理解のプロセスに根ざしています。情報伝達という行為は単純な事実の提示以上のものであり、その情報が何を意味し、何故それが重要で、どのような状況で適応可能か、そしてそれから得られる最終的な結論は何かという点を明確にすることで、聞き手や読み手はより深い理解を得ることができます。さらに、これらの要素が整理され、明確に伝えられることで、メッセージはその説得力を増し、強固な影響力を持つこととなります。

したがって、PREP法は、意見や情報を伝達するための強力な道具となります。その明確性と一貫性は、コミュニケーションがスムーズで有効になることを保証し、結果的には、聞き手がメッセージを容易に理解し、より深く受け入れることを可能にします。

就活・ESにおいてのPREP法の活用

就職活動やエントリーシート(ES)作成においてPREP法をどのように適用すべきか、それについて具体的に解説します。これはコミュニケーションの技法であり、具体的で説得力のある自己表現を可能にします。

Point:主張

まずはPREP法の第一ステップ、Pointについてです。これはあなたの主張の基本となる部分で、自身がどのようなポジションに最適だと考えているかを明確に述べる場です。「私はマーケティングの職に適している」というように、自分の立場や価値観、スキルをはっきりと示すことが重要です。

Reason:理由

次に、その主張を裏付ける理由、つまりReasonを明示します。「私はマーケティングの職に適している」という主張があったとすると、「その理由は大学でマーケティングについて深く学び、また、アルバイトを通じて顧客理解のスキルを身につけたからです」と具体的な根拠を提示します。

Example:例

続いて、Exampleの部分では具体的なエピソードを述べます。あなたが学んだ理論やスキルがどのように現実の業務に活かされ、どのような結果を生んだのかを具体的に示します。「具体的には、大学で学んだマーケティング理論をアルバイト先のカフェの実務に適用し、その結果、売上向上に大いに貢献することができました」という具体例を挙げることで、自己アピールの説得力を増します。

Point:再確認

そして最後に、再度Pointを述べます。これは自分の主張を再確認し、強調するためのステップです。「その経験を通じて、自分がマーケティングのスキルを持ち、それを活かして結果を出すことができると自信を持つことができました」と主張を再確認します。

これらのステップを踏むことで、あなたの価値や適性を明確に伝えるとともに、それがどのように具体的な結果に結びついたのかを示すことができます。これにより、読み手や面接官はあなたの能力やポテンシャルをより深く理解することができます。

成功するPREP法のコツ

PREP法を最大限に活用するための方法を詳しく解説します。この方法は、PREP法の各要素を鮮明に提示し、自分自身の実体験に基づいて具体的なエピソードを選択することを中心に展開します。さらに、自己分析の深化も重要な要素で、これによって自身の強みや価値を正確に把握し、他者に対して明確に伝えることが可能となります。

Point(主張)とReason(理由)においては、自分が何を主張し、その主張が何故重要なのかを明確に理解しておくことが大切です。そのためには、自己分析が不可欠です。自分自身のスキルや経験、価値観を理解し、それらがどのように自分のキャリアに関連しているのかを考えることが重要です。

Example(例)を提示する際には、「具体的な結果」を強調することが重要です。これは、実際の数値を用いて結果を示すことで、メッセージに説得力をもたらすということです。例えば、「アルバイト先のカフェで売上向上に貢献した」という表現は抽象的です。それに対して、「アルバイト先のカフェで売上を20%向上させた」と具体的に述べることで、あなたの主張や貢献が具体的で明確になります。これにより、自分のスキルや経験がどのように具体的な成果につながったのかが明確に伝わります。

最後に、再度Point(再確認)を述べることで、自分の主張を強調し、その信憑性を高めることができます。これらのステップを通じて、あなたのメッセージはより強力で説得力のあるものになるでしょう。

PREP法の例文イメージ

PREP法のESの例文イメージについて、少し極端な例になりますが、下記を参考にして理解を深めてみてください。

例文1:PREP法

Point:私は組織の調整能力に自信があります。

Reason:大学でのクラブ活動において、異なる背景を持つメンバー間でのコミュニケーションを調整し、大きなイベントを成功させた経験があります。

Example:特に、昨年の文化祭では、60人以上のメンバーと10以上の外部スタッフとの調整を担当し、3,000人以上が参加するイベントをスムーズに運営することができました。

Point:その結果、異なる意見やスキルをまとめ上げ、一つの目標に向かって組織を動かす能力を身につけました。

例文2:PREP法

Point:私はデータ分析による意思決定に長けています。

Reason:大学で統計学を専攻し、多くの実務経験を通じてデータ分析スキルを磨いてきました。

Example:インターンシップ先でのプロジェクトにおいて、複雑なデータを解析し、その結果を元にマーケティング戦略を修正。これにより、同プロジェクトのROIを40%改善することができました。

Point:その経験から、データに基づいた意思決定がビジネスの成功に不可欠であると確信しています。

例文3:PREP法

Point:私は新しい技術を習得し、それを問題解決に活用することが得意です。

Reason:情報科学を専攻し、常に新しい技術トレンドを追い求めてきました。

Example:例えば、最新のAI技術を学び、それを活用して大学の研究プロジェクトで複雑な問題を解決し、その成果は学会で高い評価を受けました。

Point:新技術を迅速にキャッチアップし、具体的な問題解決に応用する能力は、ビジネスシーンでも大きな強みになると確信しています。

PREP法は、面接やエントリーシート作成において非常に有用な手法です。自分の考えを明確に伝え、理解を深め、自己アピールを効果的に行うことが可能です。是非、このPREP法を活用して、就職活動に臨んでください。

この記事を書いた人

ESハック姉さん

就活生実態調査委員会所属

過去、就活エージェントで年間1,000を超えるES添削

ES添削で数々の就活生の人気企業へのES突破を支援。

『ES完全ハック』編集長ESハック姉さんの自己紹介

この記事を監修した人

高元弘樹

キャリアアドバイザー

10年以上の総合商社企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のコーチングなどにも幅広くたずさわる。

キャリアアドバイザー高元弘樹の自己紹介

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