就活生実態調査委員でアンケートに答えていただいている中で、ESに落ちたことがない方を対象に個別にインタビューをしています。
今回は24卒で総合外資系コンサルティングに内定1社、合計で5社に内定している内藤さん(仮)にESの秘訣や、どう内定までいったのかという就活体験談を深掘りしました。
内藤さんのプロフィール:24卒、総合外資系コンサルティング内定1社(他、内定4社)
内藤さんのプロフィール
・24卒
・女性
・私立文系学部卒予定
・就活は大学3年生の春から
・外資系コンサルティングからは大学3年生の秋に内定をもらった
・志望業界:コンサルティング(外資系、日系)、広告代理店、IT(SaaS)
・内定した会社:外資系コンサルティング1社、日系コンサルティング2社、広告代理店2社
・学生時代頑張ったこと:登山サークルでの外部コミュニティとの連携とそこに紐づく登山イベントの運営
・趣味:登山
*名前は仮称、今回の写真等はイメージになります。
就活を大学3年生の春から始めた理由
まず、就活を大学3年生の春から始めた理由は何ですか?
就活を大学3年生の春から始めた理由は、自分のキャリアパスを早い段階で決めたかったからです。
また、外資系コンサルティング業界は競争が激しいため、早めに準備を始めることで有利に進めることができると考えました。さらに、大学4年生になると卒業に向けた課題や研究が増えるため、3年生のうちに就活を進めておくことで、最後の学生生活を充実させることができると思いました。
サマーインターンまでにどういった就活対策を行っていましたか?
サマーインターンまでにどういった就活対策を行っていましたか?
幅広く就活対策を行いました。自己分析、業界研究、企業リサーチ、セミナーや就活イベントへの参加、ESの作成練習、面接練習をしていました。
サマーインターンまでに以下のような就活対策を行っていました。
自分の強みや弱み、達成したい目標、将来のビジョンなどを整理し、自己PRや志望動機を明確にするために取り組みました。
外資系コンサルティングを中心とした自分の志望業界に関する情報を集め、業界の動向やビジネスモデルを理解するために、書籍やインターネットで調査を行いました。
志望企業の特徴や事業内容、社風、経営方針などを調べ、自分がどのように活躍できるかを考えました。
企業の説明会や就活イベントに参加し、リクルーターや現役社員と交流し、企業の雰囲気を直接感じることができました。
事前に何度もESを書く練習を行い、効果的な自己PRや志望動機を伝えられるように工夫しました。ES添削は就活エージェントの方に行なってもらっていました。
よくある質問に対して、就活エージェントの方にリアルな面接状況を想定して練習しました。FBもいただきつつ面接のブラッシュアップを行いました。
これらの対策を継続的に行うことで、サマーインターンに向けて自分の強みや志望企業への想いをしっかりと伝えられる準備ができました。
就活対策の中で、重要な部分
あげていただいた就活対策の中で、重要だなと思ったものは対策だったと思いますか?
就活対策の中で、重要だったのは、自己分析とエントリーシート(ES)の作成練習だと思います。
自己分析をしっかり行うことで、自分の強みや弱み、達成したい目標、将来のビジョンなどを明確に把握できました。これにより、ESで自分を効果的にアピールできるポイントが明確になり、他の応募者と差別化できる自己PRが書けるようになりました。
また、ESの作成と就活エージェントのFBをいただくことを繰り返すことで、自分のアピールポイントを効果的に伝えられる文章を書くスキルが向上しました。どのように志望動機や過去の経験を企業が求める人物像に結びつけるかを考えることで、企業にとって魅力的な応募者であることをアピールすることができました。
この2つの要素が、ESで落ちないための大きな要因だったと思います。自己分析をしっかり行い、練習を重ねることで、ESでのアピールが効果的になり、内定につながりました。
サマーインターン受けた業界と理由
実際のサマーインターンではどこの業界を受けましたか?またはそれはなぜですか?
コンサルティング(外資系、日系)、広告代理店、IT(SaaS)と、幅広く受けました。特に興味や自身への適性から、外資系コンサルティングが第一志望でした。
外資系コンサルティング業界が第一志望だったのは以下の理由です。
自分のキャリアにおいて戦略的思考やビジネススキルを磨きたいと考えていたため、コンサルティング業界に興味を持ちました。また、問題解決能力やコミュニケーション能力を活かせる業界として、自分に適性があると感じました。
コンサルティング業界では、さまざまな業界や業務に携わることができます。そのため、幅広い知識やスキルを身につけることができ、自分の成長に繋がると考えました。
外資系コンサルティング企業では、世界中のクライアントやチームメンバーと協力して仕事を進める機会があります。そのため、国際的な視点を持ちながら働くことができる環境に魅力を感じました。
これらの理由から、サマーインターンでは外資系コンサルティング業界を志望したいと思いました。
サマーインターンの選考のフロー
サマーインターンの選考はどういったフローで進みましたか?会社によって異なると思いますが、内定をとった外資系コンサルティングを例に教えてください
一般的なコンサルティングの選考かと思いますが、ES選考、WEBテスト、ケースなどの面接でした
私が内定を得た外資系コンサルティング企業の選考フローは以下のような形でした。
まずはオンラインで履歴書とエントリーシート(ES)を提出しました。ESでは自己PRや志望動機が中心の質問でした。
ES提出後、WEBテストの案内が来ました。オンラインでの適性試験や論理的思考力や数値処理能力を測る問題が出題されました。
Webテストが通過すると、一次面接が行われました。面接では自己PRや志望動機、過去の経験について質問されました。また、簡単なケーススタディが出題されました。
一次面接が通過すると、二次面接が行われました。ここではさらに詳細なケーススタディが出題されました。
二次面接が通過すると、最終面接が行われました。最終面接では、パートナーとの面接が行われ、自分の適性やビジョンについて深く話す機会がありました。
最終面接が終わると、結果が連絡され、サマーインターン参加内定をいただきました。
サマーインターンの内容
サマーインターンは具体的にどういった内容でしたか?期間や参加人数も含めて教えてください?
2週間、20人のインターンでした。オリエンや研修があった後、ジョブを行なったのち、最終日にプレゼンとFBを受けました
私の参加したサマーインターンは以下のような内容でした。
期間: 2週間(営業日10日間)
参加人数: 約20名
インターンの最初には、企業の概要や業務内容、文化についての説明がありました。また、参加者同士の自己紹介やアイスブレイク、チームビルディング活動が行われました。
インターンの初日から数日間は、コンサルティング業界の基本知識やスキルを学ぶための研修やワークショップが行われました。ケーススタディの解き方やプレゼンテーション技術、エクセルやパワーポイントの使い方などが学べました。
インターンの中盤からは、ジョブと呼ばれるワークになりました。お題が出されて、チームで業界分析や市場調査を行い、クライアントの課題解決に向けた提案を作成しました。
グループでまとめた提案について、チームごと発表を行いました。当日はパートナーやマネージャーなども参加して、FBがもらえました。
インターン期間中には、社員や他のインターン生と交流する機会が多くありました。ランチや最終日のイベントなどで、業界のオフラインでしか聞けない話や自分のキャリアについて相談できました。
このような内容でサマーインターンが行われ、実際の業務や企業文化を経験することができました。また、自分の適性や向いているキャリアパスを見極める良い機会となりました。
サマーインターンから内定通知のフロー
サマーインターンが終わってから、内定通知までどういったことがありましたか?
面接が1回あった上で、オファー面談という形で内定通知をされました
インターン終了後に最終面接が実施されました。インターン参加者全員が呼ばれたわけではなく、インターンも選考の一種だったと考えています。この面接では、インターンでの経験や学びを踏まえた自己PRや将来のビジョンを再度伝えました。
最終面接が終わり、しばらく待っていると再度面談について打診があり、オファー面談という形で内定をもらいました。インターンでのパフォーマンスや評価、最終面接の結果が良好であったと説明を受けました。
最終的に外資系コンサルティングに決めた理由
5社内定したとのことですが、どうして最終的に外資系コンサルティングに内定を決めたのですか?
元から志望度が高かったのと、インターンを通して自分の中でのイメージとのギャップも少なかったからです。
ESで落ちなかった要因は何か?
他の企業でもESでは落ちたことがないとのことでしたが、その要因はなんだったと思いますか?あなたのエピソードの強さでしょうか?それとも企業分析や自己分析等でしょうか?
他の企業でもESで落ちなかった最も重要な要因は、「自己分析」だと考えています。
自己分析をしっかり行うことで、自分の強みや達成したこと、価値観や目標について明確に把握できます。これにより、どの企業に対しても自分を効果的にアピールすることができ、志望動機や自分の適性を的確に伝えることが可能になります。
また、自己分析を行うことで、自分に合った企業や業界を選ぶことができ、適切なマッチングが実現できます。適切なマッチングがあることで、企業側も自分を受け入れる可能性が高まります。
自己分析がしっかりできていれば、エピソードの強さや企業分析、対策の徹底もスムーズに進めることができます。したがって、自己分析はESで落ちないための基盤となる要素であり、他の要因を効果的に活用するためにも重要だと考えています。
どういった自己分析を行なっていたか
自己分析が一番重要とのことでしたが、内藤さんはどういった自己分析を行なっていましたか?
強みや弱みや達成したことや失敗したことや価値観そこに紐づくエピソードの整理を行なっておりました。
私が行った自己分析は、以下のようなステップで進めました。
まず、自分の強みと弱みをリストアップしました。これには、過去の経験や成果、自分が得意とするスキルや知識、困難に対する対処法などが含まれます。就活エージェントの方や友人、家族、先輩からのフィードバックも参考にしました。
自分がこれまでに達成したことや失敗したことを振り返りました。達成したことからは、自分の強みや能力がどのように活かされたかを理解しました。失敗したことからは、自分の弱みや改善点を見つけ出しました。
自分が大切にしている価値観や人生で成し遂げたい目標を明確にしました。これにより、自分がどのような職種や業界に興味を持ち、どのようなキャリアパスを歩みたいかを理解することができました。
強みや達成したことをアピールできるエピソードを用意しました。また、自分の価値観や目標に沿ったエピソードもピックアップしました。これらのエピソードを効果的に伝えるためのストーリーテリングスキルも磨きました。
自己分析は一度きりではなく、選考が進むたびに定期的に見直しを行いました。新たな経験や学びを踏まえて、自分の強みや弱み、価値観や目標を更新し、常に最新の状態に保ちました。
これらの自己分析を行うことで、自分の強みや達成したこと、価値観や目標について明確に把握し、企業や業界とのマッチングを効果的に行うことができました。自己分析は就活において非常に重要な要素であり、これをしっかりと行うことで、ESや面接でも自分を効果的にアピールできると思っています。
なるほど、ESが無敗だった理由は自己分析ですね。本日はインタビューにお答えいただき、ありがとうございます!
この記事を書いた人
ESハック姉さん
就活生実態調査委員会所属
過去、就活エージェントで年間1,000を超えるES添削
ES添削で数々の就活生の人気企業へのES突破を支援。
この記事を監修した人
高元弘樹
キャリアアドバイザー
10年以上の総合商社企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のコーチングなどにも幅広くたずさわる。